古代アメリカ研究会会報No.17(発行2005年2月)

 会員からの投稿調査速報1調査速報2)『古代アメリカ』の編集方針と原稿募集役員会報告第9回総会報告第9回研究大会報告会計報告新入会員事務局からのおしらせ編集後記

 

 

会員からの投稿


 

「ペルー・クスコ県におけるラクダ科動物牧畜の予備調査」

若林 大我(たいが)(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)

 

 昨年(2004年)9月下旬から12月中旬にかけて、ペルー南部のクスコ県で、ラクダ科動物牧畜に関する調査の準備を行った。この予備調査の目的は、今年から開始予定の本調査における調査地の選定と、その調査地に関する基礎資料の収集である。

 よく知られている通り、現在ペルー国内では、大規模なラクダ科動物(リャマやアルパカ)の飼育は南部高地でのみ行われている。筆者の研究テーマは、先史時代(特に地方発展期: 紀元前後〜A.D. 400頃)の家畜利用であり、それは特に南部高地に限るものではない。しかしながら農耕に比べ、考古遺物として残るようなモノの少ない牧畜という生業を理解するには、現に行われている牧畜活動を緻密に観察し、これを考古遺物解釈の一助とすることが重要である。筆者が現代の牧畜社会における民族誌的調査を思い立ったのは、上述のような必要からであった。

 923日に空路でクスコ市に到着。翌々日にはクスコから北へ約30kmのところに位置するビルカノタ川沿いの町、カルカへ向かう。指導教官である木村秀雄先生(東京大学)の調査助手を長年務めている人の実家があるところであり、調査地の選定作業中ここに滞在することができるのと、また更に北へ、ビルカノタ川の支流のいくつかを遡って行けば、現在も生業としてリャマやアルパカの飼育を行っている農村共同体が存在するためである。

 あいにく昨年9月下旬は、クスコ周辺のコカ栽培業者が、政府の栽培抑制政策に反対して大規模なデモを起こしていた時期に当たり、筆者がカルカに向かった25日は、丁度デモ参加者らがカルカの町全体を封鎖しているところであった。クスコからカルカまでは、自動車で約1時間の道のりであるが、町の少し手前にバリケードがはられていたためそこで車を降り、徒歩で町に入った。

 カルカに腰を落ち着け、まず取り掛からねばならないのは調査候補地の踏査である。本来なら、少なくともカルカ周辺の農村共同体をまんべんなく歩き回って、興味深いものをいくつか選び出すのが好ましいのだが、雨季に入ると慣れない山道を歩くのが危険になるため、乾季のうちに調査地選定作業が終わるよう、できるだけ効率的な方法をとる必要があった。そのために考えたのが、周辺のいくつか

の町の定期市に行って、聞き取りにより情報を集める方法である。

 カルカは、クスコ県カルカ郡カルカ行政区内に位置し、郡役場の所在地でもある。インカ期の重要な遺跡が点在する「聖なる谷」にあるため、主要な産業の一つは観光となってはいるが、反面同郡内には28もの農村共同体が存在し、そこで暮らす人々に必要な物資を提供する定期市は、なくてはならない生活の一部である。また定期市は、その市が立つ町の人々のみならず、周辺の村からも物を売買する人が集まる場所であり、ここで聞き取りをすれば、カルカ周辺の牧畜社会に関する情報が、効率よく手に入るのではないかと考えた。

 このような意図からまず手始めに、2週間ほどかけて、カルカをはじめとする様々な町や村の定期市で、情報収集を行った。このあたりではペルーの他の多くの地域と同じく、(いち)により開かれる曜日が決まっているウィークリー・マーケットがほとんどである。カルカでは毎週日曜日、南東に15km程のピサックの町では毎週火・木・日曜日、西に同じく15km程のウルバンバの町では毎週水・金曜日というように、ほぼ毎日どこかで市が立つようになっている。筆者がこのときメイン・インフォーマントとした、カルカの商店街で雑貨店を経営する女性も、店を持ちながらほぼ毎日各地の市へ行商する生活を送っていた。

 調査候補地踏査の準備段階としてではあるが、こうした定期市の観察自体、非常に興味深い作業である。ピサックの日曜市のように、ほとんど完全に観光化され、土産物の店が中心になっているような市もあれば、カルカの市のように観光客向けの土産物など全くなく、食料品、燃料、雑貨などの生活必需品ばかりを売る市ももちろんある。生活必需品が中心の市にも様々な性格があり、例えばウルバンバの水曜市では生きたヒツジや野菜の売買がメインであり、クスコから南東に車で3時間ほど行ったコンバパタの日曜市では、生きたウシの売買が主に行われる。こうした市には、ビルカノタ河谷沿いの町からのみならず、クスコ県中部の山岳地帯からも多くの人が集まるため、定期市のローテーションに合わせてそうした僻地から人や物を輸送するトラックも、大切な庶民の足であると同時に生活の糧となっている。

 いくつかの定期市で、特にアルパカ毛やアルパカの干し肉(チャルキ)を販売している人から話を聞くと、カルカ周辺での大規模なラクダ科動物飼育は、主にウイリュカ川沿いの農村共同体で行われていることが分かってきた。地

元でカランパ川と呼ばれているこの川は、ビルカノタ谷の北を南北に流れるパンパリャクタ川の支流の一つであり、チャリャバンバでパンパリャクタ川に注いでいる。その上流部では谷底でも標高4000mを超え、谷の両側の山脈には、リャマやアルパカの飼育に適した牧草地が広がっている。市での情報収集の段階を終えた後、他のいくつかの農村共同体を歩き回ってから、ウイリュカ川沿いの農村共同体の踏査を始めた。

 現在ウイリュカ川上流域へ行くには、2つのルートがある。まず中流にある村サイリャファヤで月曜日に市が立つため、ここに店を出す人々を運ぶトラックが月曜日の早朝、ビルカノタ谷の町ラマイから出発する。山道を曲がりくねって、サイリャファヤまでは2時間強の道のりである。サイリャファヤから4時間ほど徒歩で谷を遡れば、ウイリュカ川上流部に出ることができる。またカルカの町から毎朝発つバスでトトラ川(ビルカノタ川の支流)を北に遡り、約1時間ほどのパンパリャクタ村あたりでバスを降りて、そのまま徒歩で北上し、チャイナプエルト山を越えて行く方法もある。こちらは道が険しいこともあり、パンパリャクタ村からウイリュカ川上流部に出るまでは、5時間半から6時間ほどである。長時間歩くことが必要であるにせよ、ともかく毎日アクセスが可能となったのは、現在も盛んに進められている道路網整備の恩恵と言えよう。

 ウイリュカ川上流部には、川に沿って4つの農村共同体が存在する。ティオ・グランデ、ティオ 2B、マルカニ、パンパリャクタ・アルタがそれで、いずれもカルカ行政区内に含まれる。マルカニを除いてどの共同体にも4年生までの小学校があり、筆者が今回各共同体を訪れた際には、様々な点でお世話になった。

 これらウイリュカ川上流域の農村共同体が興味深いのは、どの共同体でも生業の一部としてラクダ科動物の飼育を行なっていながら、また互いに比較的近接していながら、その家畜利用目的や家畜群の種別構成比が全く異なっている点である。一般にリャマは荷運び用の駄獣として、またアルパカは毛を取るために利用されるのであるが、そのどちらを主要な牧畜対象とするか、またその牧畜の目的により、希少な耕地で何を栽培するかについて、共同体間で大きな差異が見られる。

 この背景には、ウイリュカ川の少し南のいくつかの集落で開かれる定期市との位置関係やそこまでのアクセス(市で販売する農作物や牧畜生産物は今でも主にリャマによって運ばれる)、共同体の領域内で利用可能な牧草地の面積やその質と種類などが、要因として考えられるだろう。いずれにせよ、比較的狭い範囲内で多様なラクダ科動物利用、飼育方法、農耕との関係のあり方が観察できる、非常

に面白いフィールドである。

 筆者がこれらの共同体を歩いて回った10月下旬は、ジャガイモ耕作地の掘り返し・播種期にあたる。そのため様々なところで、共同体内の男性たちが集まって一つの畑で作業する共同労働が見られ、ときにはその昼食に招かれることもあった。4900m近い高地を転落に注意しながら歩く場合もあり、酸素が薄いこともあって、地元の人々ほどのペースで歩くのは無理である。コカの葉を噛んだり、コカを煎じたお茶を飲んで疲れを癒しながら、ゆっくりと進む。初春とはいえ高地では、昼間でも時々雹が降るほど寒い。夜には泊めていただいた家で貸してもらったヒツジの毛皮を何枚も重ねて寝るが、それでもかなり寒く、なかなか寝付かれないことがあった。

 調査候補地を絞り込んだ後つぎに行うべきなのは、ティオ・グランデ、ティオ 2B、マルカニ、パンパリャクタ・アルタに関する基礎的な資料の収集である。11月の後半からは雨季に入りはじめ、さかんに雨や雹が降るようになって、山道を歩くのは特に危険になる。筆者もこの頃からはクスコ市内に移って、クスコ大学内の国立古文書館、国立統計局、農牧省、衛生省などで土地、人口、植生等に関する基礎資料収集をはじめた。

 慣れない土地で民族誌的調査をはじめる場合、多くの調査者が感じることだろうと思うが、この資料収集の作業も楽な仕事ではない。必要な情報をどの期間が持っているかをまず突き止め、これを学術調査のために提供してくれるよう依頼するのであるが、必要な資料の所在を突き止めることがまず容易ではない。いろいろな人から話を聞いて、「あの機関ならその手の資料を持っているだろう」と言われた所へ行っても、そこにはないということが多々ある。筆者も、例えばウイリュカ川流域の植生データを手に入れるために、まず国立統計局へ赴き、次に土地利権管理局(PETT)、農牧省カルカ支局、最後に水資源管理センター(IMA)を訪れて、ようやく目的のデータに出会うようなことがよくあった。また相手が役所であるだけに、資料の所在が分かってもその利用申請が通るまでに、3ヶ月から半年も待たされることもあるという。ただ筆者の場合は幸い、多くの機関の人が親切に協力してくれたおかげで、12月中旬までには必要な資料のほとんどを集め終わり、予備調査を切り上げてリマへ戻ることができた。

 目的はあくまで先史時代の牧畜活動を理解するためであるとはいえ、実際の現場としては筆者はこれまで発掘調査のみに関わってきたのであって、予備調査の段階から既に、こうした民族誌的フィールドワークについては全く手探りの状態だった。手探りながら調査予定地の人々や関係機関の人々の中に、親身になって協力してくれる知人を得ることができ、非常に幸運だったと思っている。

 最後に、今回の予備調査で必要性を痛感したのは、ケチュア語の語学力である。近年はスペイン語教育が、都市から離れた農村共同体にも浸透しつつあるので、スペイン語さえ話せればなんとか意志の疎通は可能だろうとタカをくくっていたのだが、実際に行ってみると、町からわずか半日のところでも、ほとんど完全にケチュア語の世界である。若い世代の中には、ある程度流暢にスペイン語を話す人もいるにはいるが、多くの人から聞き取り調査をするためには、ケチュア語の習得が不可欠である。本調査を始める前にぜひともクリアしておかなければならない関門だと言える。

※この調査に関係する昨年度の論文・口頭発表等は以下のとおり

 ○「先インカ期アンデスにおける家畜利用と社会変動: システム・ダイナミクス手法による試論」、『情報考古学』101号、p. 5420049

 ○「先インカ期アンデスにおける家畜利用と社会変動: システム・ダイナミクス手法による試論」、日本情報考古学会第17回大会、2004327日、帝塚山大学

 

 

調査速報 (2)

「ワマチューコ地域遺跡踏査」

山本 睦(総合研究大学院大学 文化科学研究科)

 

6月から9月にかけて、ペルー北部ラ・リベルタ県のワマチューコ市周辺にて、遺跡踏査を行ってきました。ワマチューコ市は海抜3,160m、アンデス山脈の東斜面に位置し、気候は調査団が長年調査を行っているカハマルカ市と似ていますが、それよりも寒冷です。街に唯一のピザ屋では、テーブルに着いた途端にピザが冷めていくほどです。かつては、テロの影響で危険地域とされていましたが、現在はとても平穏です。また、鉱山開発に伴い、街には活気が溢れており、生活に不自由することはありません。街から1時間ほどのところには、温泉もあり、日本人にはうれしい限りです。

この地域の考古学的調査として注目すべきは、ヒースロップによるインカ道の調査で、これにより、この地域がアンデス山間部の南北を結ぶ移動ルートであったことが確認されています。また、トピックらによって発掘されたマルカワマチューコとビラコチャ・パンパ遺跡のデータからは、インカ以前の地方発展期やワリ期においても他地域との交流があったことが示されており、この地域が交流のルートとして地政学的に重要であったことが示唆されます。

しかし、これまでの研究は形成期以降に集中しており、形成期(B.C.2500-0)に関してはデータが乏しく、わからないことが多いのが実状です。形成期においても「チャビン問題」として知られる汎アンデス的な遺物の類似性や長距離交易の問題が研究の1つの焦点となっています。よって、今回の調査では、他地域との交流という観点から、アンデスにおける移動ルートの1つであると考えられる川筋を中心として踏査を行い、当該地域における形成期の諸様相の把握を目指しました。

毎日7時に起床し、山を登り、谷を下りして基本的には夕方まで遺跡を探して歩きます。壮大なアンデスの山々を眺めつつ、地域住民との会話を楽しみ、時にはトウモロコシやジャガイモ、肉などを頂きながら、次の遺跡を探してひたすら歩きました。完全たる高地トレーニングです。

その結果、合計317の遺跡を確認しました。その内の262遺跡は今回新たに登録したものです。遺跡の大半は建造物を持たないマウンドですが、部屋状の建造物が複合的に配置された大規模な遺跡もありました。表面採集した土器を分析したところ、計36の遺跡が形成期前期から後期(B.C.1800-250)に属することがわかりました。いずれも小規模なマウンドで、土器は非常にローカルな性格を持っており、他地域との交流を示すような遺物は確認できませんでした。

一方で、形成期末期(B.C.250-0)以降、遺跡数が大幅に増加し、大規模建造物を含む遺跡が現れ始め、それと同時に他地域、特にカハマルカの土器も見られるようになります。

残念ながら本調査では、「チャビン問題」に関する交流の具体的な証拠を掴むことはできませんでした。この地域がアンデス山間部のバイパスとなるのは、早くとも形成期末期からであり、それ以前は非常に小規模でローカルな社会が存在していたと考えられます。

最後になりましたが、ワマチューコではペルーの独立記念日である728日に併せて、盛大な祭りが開かれます。広場の周りに30以上のカスティージョ(4、5階建ての櫓に用意された仕掛け花火)が並べられ、それらが次第に点火されていく様は驚嘆の一言です。また、面白いことに、この祭りは、28日を挟んで前後2週間、計1ヶ月続き、地域住民のみならず、様々な場所から多くの人が集まってきます。朝から晩までひたすら飲んで踊って騒いでおり、楽しい限りです。皆様、ワマチューコを訪れる際は、ぜひこの期間を。

 

 

『古代アメリカ』の編集方針と原稿募集

 

『古代アメリカ』編集方針

200412月に新しい編集員会が結成されました。会誌編集に関する基本方針に関しては、前期編集委員会の方針を踏襲するとともに、次のような改善も図りたいと考えています。

(1)投稿原稿の募集と査読について

従来は、会誌発行にあわせて期限を定めて原稿を募集しておりましたが、今後は原稿を随時募集し、査読を終えたものから(原稿受領後1〜2ヵ月で査読終了予定)順次掲載する方向に変えたいと思います。また、会誌を「すぐれた論文を発表する場」と位置づけ、「既発表の論文」あるいは「学会誌として不適当」な論文を除いて、査読結果を踏まえて掲載可能な論文に仕上げてゆきたいと考えています。

査読結果は、「掲載可」、「修正の上掲載可」(再査読不要)、「書き直し再査読」(@小規模程度の書き直し、A中程度の書き直し、B大幅な書き直し)に分類されます。このように分類したのは、査読が単なる審査でなく、適切な論文を完成させるための営みと考えるからです。質の良い研究論文を掲載するためには、査読者による建設的かつ具体的な示唆が重要です。そのために今後査読の水準を一定に保つための「査読基準」を作成する予定です。

(2)会誌の構成と発行について

12月の総会で「研究ノート」というカテゴリーがなくなりましたので、今後は「論文」(査読あり)、「調査速報」(査読なし)、「書評」(査読なし)、「会員の活動報告」のカテゴリーで編集します。また、発行時期に関しては、従来の6月発行から、12月発行に変更になりました。

古代アメリカ学会の会誌である『古代アメリカ』は、日本では唯一新大陸考古学に関する研究報告が専門的に掲載される雑誌です。会員の皆様の研究分野も広がりまた研究水準も世界レヴェルに達しつつあります。今後も研究者の研究発表の場として、また学生にとっては新大陸考古学を学ぶ場としてこの雑誌を活用していただけるように、編集委員会一同努力するつもりです。

 

2005120

『古代アメリカ』編集委員会代表  佐藤悦夫

 

 

『古代アメリカ』原稿募集

(1)論文

会誌『古代アメリカ』に掲載する論文原稿を募集します。投稿者は、会誌に掲載されている寄稿規定、執筆細目をよくお読みください。

原稿の締切:随時

原稿送付先:編集委員会宛(下記、編集事務局宛)に、メールまたは郵便にてご連絡ください。編集委員会より「投稿カード」を配付しますので、それを提出原稿に添付してください。

原稿掲載の可否:規定による査読結果を踏まえて、編集委員会が決定します。会誌発行は、年1回、12月です。

(2)調査速報、書評

会誌『古代アメリカ』8号に掲載する調査速報、書評の原稿を募集します。投稿者は、会誌に掲載されている寄稿規定、執筆細目をよくお読みください。

原稿の締切:2005年3月31

原稿送付先:編集委員会宛(下記、編集事務局宛)に、メールまたは郵便にてご連絡ください。編集委員会より「投稿カード」を配付しますので、それを提出原稿に添付してください。

原稿掲載の可否:査読はありませんが、編集委員会の判断により修正してもらう場合もあります。

 

(3)会員の活動状況

会誌『古代アメリカ』8号に掲載する会員の活動状況(2004年1月〜12月)の原稿を募集します。投稿者は、会誌に掲載されている「会員の活動状況」の執筆フォームに従って応募してください。

原稿の締切:2005年3月31

原稿送付先:編集委員会宛(下記、編集事務局宛)に、メールまたは郵便にてご連絡ください。

原稿掲載の可否:査読はありませんが、編集委員会の判断により修正してもらう場合もあります。

 

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佐藤悦夫 (編集事務局)

  〒930-1292 富山国際大学 国際教養学部

Tel:  076-483-8000(内線2227)
Fax: 076-483-8008
Mail:
satoh@tuins.ac.jp

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役員会報告

古代アメリカ学会役員会議事録

 

日 時:2004年12月11日(土) 午前10時〜午後12時

場 所:早稲田大学戸山キャンパス 33号館2階第三会議室

出席者:加藤泰建、佐藤悦夫、佐藤吉文、寺崎秀一郎、徳江佐和子、長谷川悦夫横山玲子、吉田晃章

委任状出席者青山和夫、井口欣也大平秀一

議長:加藤泰建     書記:吉田晃章

 

1.  役員選挙報告

先に行われた役員選挙結果について鶴見選挙管理会委員長(代理加藤会長)から報告が行われた。また、郵送投票方法について、次回からは、1)投票用紙封入用封筒を別に用意すること、2)投票用紙には学会印を押捺することとなった。

 

2.  新役員の紹介と担当の確認

(1)新役員

会長:加藤泰建、代表幹事:横山玲子、監査:青山和夫・長谷川悦夫

(2)会長任命による役員

運営委員(会誌編集長):佐藤悦夫、運営委員(会誌編集):佐藤吉文、運営委員(広報・会計):大平秀一、運営委員(研究):寺崎秀一郎、運営委員(会報):徳江佐和子、事務幹事:吉田晃章

(3)運営委員の各担当名称などについて

@「研究大会担当」を「研究担当」と改め、広く研究に関する業務を担当することで了

承された。

A運営委員に「会計担当」を設け、当該委員が会計責任者となり、事務幹事は会計担当

者と諸連絡をとって業務にあたることとなった。今期役員会においては広報担当の大平

秀一氏がこの任に当たることとなった。

 B会誌編集委員の負担を軽減するために、非役員の中から編集委員を一名任命すること

 となり、今期は、荒田恵氏(総合研究大学院大学)に決定した。

 

3.  2003年度の各委員会事業報告ならびに審議事項等

(1)会誌編集

 編集委員より『古代アメリカ』第7号の編集結果につい

て報告がなされた。また、以下2点について審議し、合意した。1)「研究ノート」と「論文」の区分を廃し、すべて論文として掲載することとする。2)査読の結果、論文として採用されなかった原稿については、掲載されるよう指導を行っていくこととする。

(2)会報

 会報委員より、会報第15号(2004年1月)、第16号(2004年6月)を発行した旨報告がなされた。第16号では全体のレイアウトをあらためたが、今後もこの体裁で会報を発行する予定である。

(3)研究大会

 2003年11月29日に早稲田大学戸山キャンパス36号館6階681教室で総会、研究大会が開催され、盛況のうちに閉会した。

 

  2004年の各委員会事業計画

(1)会誌編集

 『古代アメリカ』第8号は、2005年11月までに発行を予定しており、8号への投稿締め切りは3月から4月頃になる予定。詳細は1月の会報で会員に連絡する。

(2)会報

 1月に会報17号、7月に会報18号を発行予定である。投稿は随時募集する。

(3)研究大会

 2004年12月9日(本役員会当日)早稲田大学戸山キャンパス36号館6階681教室において、総会および研究大会が開催される。

 

  2003年度決算報告ならびに監査報告

事務幹事より2003年度(2003年4月〜2004年9月)決算報告が行われた。続いて、監査委員により適切に処理されているという報告がなされた。

 

  2004年度予算案

事務幹事により2004年度予算案が提示され、了承された。また、2004年度大会予算案が提示され、今大会の予算はすべて学会からの補助金で賄われていること、今年度は非会員から参加費を徴収しないことが確認された。

 

  会員管理報告と新入会員の承認および退会者報告

 事務幹事より、総会当日までの新入会員9名、退会者2名が報告された。総会当日現在の会員数は151名であった。

 

  海外在住会員について

外国籍で海外に在住する者、日本国籍で海外に在住する者の入会は問題なく認められること、また、年会費は日本円で4,000円を学会指定銀行口座に振込むことで合意した。

 

  次年度大会開催校について

 次年度の大会(第10回大会)は、早稲田大学において2005年11月末から12月頃に開催することとなった。

 

10.その他

(1)大会冊子では発表要旨を掲載するにとどめ、その他の配布物は発表者が用意することとする。また、学会ホームページにレジュメを掲載することができるようにする。

(2)本学会事務局は、2006年9月30日まで東海大学に設置することとする。

 

第9回総会報告

古代アメリカ学会第9回総会議事録

 

開催日時:20041211日(土)12301345

開催場所:早稲田大学戸山キャンパス36号館681教室

議長:横山玲子、書記:吉田晃章、議事録署名人:鶴見英成

 

会長挨拶の後、議長と議事録署名人を選出し、報告及び審議を行った。

 

1.役員選挙報告ならびに承認

鶴見選挙管理委員会長より役員選挙の開票結果が報告され、拍手をもって新役員が決定した。総投票数は32票で、選出結果は次の通りである。

・会長(有効投票数32票)当選人:加藤泰建

・代表幹事(有効投票数32票、うち白票1票)当選人:横山玲子

・監査委員(有効投票数64票、うち白票3票)当選人:青山和夫、長谷川悦夫

 

選挙結果報告と合わせ、郵送による投票についての改善点が挙げられた。@返信用封筒の中に、差出人氏名を記入したものと無記名のものとがあった。投票録作成のために投票者氏名が必要であるため、次回選挙より返信用封筒への記名を徹底し、同時に無記名投票の原則が守られるよう、投票用紙は無記名の内袋に密封すること。A不正投票を防ぐためにも、投票用紙に学会印を押印すること。以上報告の内容は拍手をもって承認された。

 

2.新役員会の構成紹介

2004年度選挙による当選役員は、会長 加藤泰建代表幹事 横山玲子、監査 青山和夫、監査 長谷川悦夫である。会長の任命による役員は、運営委員(会誌編集長)佐藤悦夫、運営委員(会誌編集)佐藤吉文、運営委員(広報・会計)大平秀一、運営委員(研究)寺崎秀一郎、運営委員(会報)徳江佐和子、事務幹事吉田晃章と報告された。

 このほか、編集委員の負担を減らすため、非役員の編集委員を置くことにし、総合研究大学院大学の荒田恵氏に委任する旨が通知された。

 

3.2003年度事業報告ならびに2004年度事業計画

12003年度事業報告

2003628()200437()に東京大学において役員会が行われた。

@      会誌編集・・・2003年度会誌『古代アメリカ』第7号が7月に発行された。会誌に掲載されたのは研究ノート3本である。

A      会報編集・・・会報は15号が1月に、16号が6月に発行された。

B      研究大会・・・20031129日に早稲田大学戸山キャンパス36号館6681教室で総会、研究大会が開催され、盛況のうちに閉会した。

22004年度事業計画

@      会誌編集・・・会誌8号は、200511月までに発行を予定している。8号への投稿締め切りは3月から4月頃になる予定だが、詳細は1月の会報で会員に連絡する。

A      会報編集・・・1月に会報17号、7月に会報18号を発行予定している。

B      研究大会・・・2004129日(当日)早稲田大学戸山キャンパス36号館6681教室で総会、研究大会を開催する。

 

4.会計報告

12003年度決算報告

事務幹事より2003年度(2003.42004.9)会計の決算報告が行われた。

22003年度決算監査報告

 監査委員により決算書、ならびに帳簿、領収書などを監査したところ正確に記入整理されていると監査報告がなされた。

 決算報告ならびに監査報告の内容は拍手をもって承認された。

 

5.2004年度予算案

事務幹事により2004年度予算案ならびに2004年度大会予算案が報告され、拍手を持って承認された。

 

6.会員管理報告

 事務幹事より、新入会員9名、退会者2名が報告された。1211(総会当日)現在の会員数は、151名である。

 

7.  その他

事務局設置場所について、2004930日まで東海大学に設置することが決っていたが、選挙結果を受けて事

務局設置期間を延長することとなり、これが承認された。期日は役員の任期と同じ、2006930日までである。

 

 最後に、総会成立の確認が行われた。会員総数151名のうち、委任状提出者数53名、参加者数25名であり、会員数の過半数が確認されたが、数名が総会での審議が終わってから出席したため、これらの人々の審議事項への承認をもって、総会が成立することとなった。

以上

補遺

前回選挙までとは異なり、大会での投票・開票ではなかったため、得票数の内訳は大会中には発表されなかった。従来の総会議報告にならい、次点まで以下に示すこととする。

会長 有効投票数32票/当選:加藤泰建19票、次点:大貫良夫4

代表幹事 有効投票数32票、うち白票1票/当選:横山玲子9票、次点:井口欣也8

監査委員 有効投票数64票、うち白票3票/当選:青山和夫7票、長谷川悦夫5票、次点:馬瀬智光4票、寺崎秀一郎4

 

第9回研究会報告

9回総会後、下記の11組の方々から最新の研究成果・調査速報を発表していただきました。発表者と発表題目は次の通りです。なお、発表内容は当日配布された『古代アメリカ研究会第9回研究大会発表レジュメ』に掲載されております。

 

研究発表会:

(1)「光記念館所蔵古代マヤ文明遺跡の石彫拓本について」                      吉井隆雄(光記念館)

(2)「ツィビルチャルトゥン遺跡における住居配置パターンと遺跡構造」         白鳥祐子(ニューヨーク州立大学)

(3)「7−8世紀の東南マヤ地域」

長谷川悦夫(埼玉大学)

ポスターセッション

(4)「2003年、2004年におこなったインカ遺跡の広域調査について」熊井茂行・徳江佐和子(明治学院大学)

(5)「アヤクーチョでのフィールド・ワークの風景」

土井正樹(総合研究大学院大学)

 

調査速報

(6)「ラス・ワカス遺跡2004年度発掘調査」

鶴見英成(東京大学大学院)

(7)「クントゥル・ワシ遺跡出土のソーダライト製品の分析について」

加藤泰建(埼玉大学)、清水正明(富山大学)、清水マリナ

(8)「2004年度ヤンガヌーコ遺跡発掘調査報告 ―ヤンガヌーコ遺跡第T河谷ならびにパタパタ遺跡―」

松本亮三・横山玲子・吉田晃章・須藤大輝(東海大学)

(9)「エクアドル・ソレダー遺跡の発掘調査(第2次)」

大平秀一(東海大学)

10)「タンタリカ遺跡第三次発掘調査2004年」

渡部森哉(日本学術振興会特別研究員)

11)「テオティワカン『月のピラミッド』の2004年発掘調査報告」             杉山三郎(愛知県立大学)

 

 

会計報告

(1)2003年度決算報告(2003年4月1日〜2004年9月30日)

 

収入の部

 

 

 

 

項目

予算額

決算額

増減

備考

前年度繰越金

349,061

349,061

0

 

会費収入

580,000

794,000

214,000

 

会誌売上

10,939

12,000

1,061

 

2003年度研究大会非会員参加費

0

0

0

 

その他

0

10

10

利息

合計

940,000

1,155,071

215,071

 

 

 

 

 

 

支出の部

 

 

 

 

項目

予算額

決算額

増減

備考

会報・名簿発行費

50,000

34,850

-15,150

 

総会・研究大会補助

40,000

20,000

-20,000

 

役員会旅費補助

100,000

51,120

-48,880

 

通信費

160,000

186,310

26,310

 

ホームページ開設維持費

10,000

12,001

2,001

 

会誌発行費

530,000

507,961

-22,039

 

消耗品費

20,000

22,128

2,128

 

その他

0

8,570

8,570

振込手数料など

予備費

30,000

0

-30,000

 

合計

940,000

842,940

-97,060

 

次年度繰越金

 

312,131

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2)2004年度大会予算案

 

 

 

 

 

 

 

 

 

収入の部

 

 

 

項目

予算額

備考

 

総会・研究大会補助

65,000

大会運営費

 

合計

65,000

 

 

 

 

 

 

支出の部

 

 

 

項目

予算額

備考

 

立看

10,000

ケント紙、謝金等

 

レジュメ印刷代

15,000

 

 

学生アルバイト代

20,000

 

 

予備費

20,000

 

 

合計

65,000

 

         

 

(3)2004年度予算案(2004年10月〜2005年9月

収入の部

 

 

項目

予算額

備考

2003年度繰越金

312,131

確定

会費収入

608,000

会員数152×4,000円

その他

9,869

会誌一般販売収入、利子

合計

930,000

 

 

 

 

支出の部

 

 

項目

予算額

備考

会報・名簿発行費

35,000

会報17,18号、2004年度名簿

総会・研究大会補助

65,000

2004年度大会

役員会旅費補助

50,000

2005年6月

通信費

200,000

会誌・会報等発送費

ホームページ維持費

10,000

 

会誌発行費

530,000

会誌8号の印刷・製本費、編集作業に関わる経費

消耗品費

20,000

領収書、宛名ラベル、封筒、文具等購入費

その他

0

 

予備費

20,000

 

合計

930,000

 

 

 

 

 

 

 

新入会員

2004519日から2005120日までの役員会(メールを含む)で以下の方々の入会が承認されました。会員数は現在153名となっております。

 吉井隆雄/浪形早季子/宇井裕子/宮崎敦子

 

 

事務局からのお知らせ

1.会費納入のお願い

 2004年度までの会費をまだご納入でない方は、同封いたしました振込用紙にてお振込み下さい。古代アメリカ学会は会員の皆様の年会費で運営されております。ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

2.会報への投稿募集

 『会報』第18号への原稿を募集します。現地調査や博物館調査での体験やエピソード、各地で行われている研究会や講演会、展示会、出版物の紹介などの情報を、会報委員または研究会事務局までお寄せ下さい。文字数は400800字程度でお願いします。多くの方の投稿をお待ちいたしております。

 

3.会員の小柴和彦さん、佐々木毅さん、吉永史彦さんが転居先不明となっております。転居先をご存じの方は、事務局(jssaa@sa.rwx.jp)までお知らせ下さい。

 

4.会誌バック・ナンバー販売のお知らせ

 『古代アメリカ』の創刊号から第7号を12000円で販売しております。購入をご希望の方は、ご希望の号数、冊数を古代アメリカ研究会事務局までお知らせ下さい。会誌と振込用紙をお送りいたします。なお、残部希少の号もございますので、品切れの際はご容赦下さい。

 

 

編集後記

2004年度新役員が決定し、また2年間編集委員を務めさせていただくことになりました。よろしくおねがいします。

今回の会報では、昨年12月に開催された総会・研究大会の報告にくわえ、会誌『古代アメリカ』の新たな編集方針を掲載しました。ぜひご一読の上、ご投稿ください。

「会員からの投稿」コーナーでは、若林大我さんと山本睦さんが最新の調査速報を書いてくださり、充実した内容となりました。この場を借りて、お二人にお礼を申し上げます。

会報へのご意見や投稿、お待ちしております。

 

2005年2月 徳江佐和子

 

写真提供(表紙):徳江佐和子

 

発行  古代アメリカ学会

発行日 2005年2月1日

編集  徳江佐和子・吉田晃章